2012年3月16日 (金)

「扉」という詞を書き始めて1年が経とうとしていますが
この詞に向かうたびに何故か気力が失われていきました。
なぜか萎縮してしまうのです。

8月の茹だるような暑さが否が応でも体力を奪っていくように、
1月の頬を刺す北風の痛さが思考を止めてしまうように、
とてもじゃないけど詞を書く気にはなれず、疲れさえ感じてしまうのです。
想いを詞にすることにためらいを感じていました。

何故なんだろう。

立ち向かっているようでも
逃げ出したくなるような

瞳を輝かせながらも
何も見えていないような

音楽を作る時、
得体のしれない何かが襲いかかってくることがあります。
うまくは説明出来ませんが
大袈裟ではなくそういう時があるのです。

書くことを良しとしないその得体のしれない何かと対峙すると
いつのまにか自分を見つめ直しています。
見つめ直すしかないのです。
それは苦痛でしかありません。

「ろくなもんじゃない」
ただそう思えてしまうのです。

3.11の震災以降、そんな傾向が強くなり
もう詞は書けないだろう、書くことはないだろうと感じていました。

正確にいえば
詞を書くことはいくらでも出来るでしょう。
でもそれは自分にとってとても納得の出来るのものではなく、
人の心を鼓舞するものでもなく、
薄っぺらいものしか書けないだろうと
そう感じてしまうくらい3.11の出来事は自分の中の何かを変えてしまいました。

今まで 特にいいくぼさおりと共に描いてきたものは
「希望」や「夢」や「ユーモア」や「恋」
つまりは「人が生きる」ことについてです。

その「生きる」ということについて、
何か今までとは違う感覚が芽生え、深く深く考えさせられてしまったのです。

震災直後に「愛を灯すんだ」を書いて以来、
ずっとそんな気持ちを抱えています。

もう詞は書けないだろうと、
そう感じていながらも
一生懸命、何度も何度も書いては書き直し、書いては書き直し
結局は何も書けないままの1年でした。

だからこの3ヶ月、
きっぱり書くことをやめました。


震災から1年が経ち、
Youtubeにアップされている「愛を灯すんだ」を久しぶりに聴きました。
聴きながらこんなことを感じました。

想いというものは 自分の心の中にあって
でも本当の想いというものは更にもっと奥深くにあって
それを引っ張りだしてよく見つめてみると
もしかするとそれは隣の人の想いと同じで、
だから本当の本当の自分の想いというものは
きっと誰もが本当に願っている想いと同じで、
「愛を灯すんだ」を書き直しする必要がないと感じるのは
きっとそういうことなんじゃないかと、

その詞の世界に自分がいるようでいない、
いないようでもしっかりといる、というか、
自分のその先には どんな時にも他人がいて
自分のすぐ隣には どんな時にも他人がいて
他人がいるから自分の存在があって

例えばいつも陽気そうなあの人の心の扉を叩いてみると
とても悲しい音がして
それは自分の悲しい音と似ていて
だから誰もがみんな同じで、
それを忘れてしまっては音楽ではなく、
それを想えていればこそ音楽は力を発揮し、
その想いは音楽に乗って広がり、
きっとそういうことなんじゃないかと。


そう感じた瞬間に
「ああ、また書けるかもな」と
1年振りに思えたのです。

「扉」 1年経ってようやく完成しそうです。

2012年3月11日 (日)

3.11から1年 愛を灯すんだ

震災から1年が経ちました。

被災地の方々は今も苦労されています。
テレビを通じて認識することしか出来ませんが
生活の中で被災された方々を意識することを忘れてはいません。

記憶は薄れていくものです。
でも、あの震災の忌まわしい記憶は いつまでも心に留めておきたい。


3.11の地震直後、僕はテレビにかじりついていた。
16時に用事があったのでちょっと早めに家を出ようと、まさに靴を履こうとする直前の揺れだった。
2回目の揺れで「とんでもないことが起こっている」と感じた。

東北の様子が伝わってくるが地震そのもので街が倒壊していなかったことからも
少しの安心感があった。
「津波警報」の意味を普段の警報と同程度にしかとらえられなかった人も多いと思う。

NHKでは沖合の津波をヘリコプターから中継していた。
津波は白い線となって海面を走る。
その時点ではそれほど高い波だとは感じなかった。

地震発生から1時間後だろうか。
僕らは生まれて初めて津波の恐怖を見せつけられることになる。

軽々と押し流されていく建物。
右往左往しながら逃げ惑う車に容赦なく襲いかかる津波。
飲み込まれていく車には人が乗っているのだ。
命が飲み込まれていく瞬間を見せつけられ、
そのハリウッド映画のような映像に「一体これはなんなんだ?」とただただ唖然としていた。
海と化した仙台空港には飛行機が浮かんでいた。

繰り返し流れる緊急地震速報の不安を掻き立てるあのメロディーに心拍数が上がる。
止まることのない余震。


千葉ではコンビナートが火を噴きあげていた。
都内何か所かでも建物に被害があった。
2度目の震源地である茨城も大混乱していた。

関東の交通は全てストップ。
夜、帰宅困難者で埋め尽くされた東京の道路。
緊急避難所が都内各所で設けられた。


被災地の夜。
テレビクルーの手持ちの照明が照らしたものは やはり暗闇だった。
毛布にくるまって暗闇で声をかけあっている人達。
高台から映した海面は火を浮かべていた。
その不思議な光景は 闇を照らす篝火のように見えた。


ニュースで読み上げられる死傷者の数は連日増えていく。
「お父さんの安否がわからない」と避難所を転々と歩く子供。
自衛隊の救助活動を見守りながらも
「僕らに何が出来るのだろう」と自分を責めるように自問自答し始める若者も日に日に増え、
ツイッターには善意と不安が溢れ、
街には「不謹慎」という言葉が飛び交った。

収まることことのない余震の中、
誰もが「明日はどうなっているのだろう」と感じながらも
じっと耐えるようにただただ身を固くして過ごしていたと思います。


あの日の記憶は少しずつ薄れていくのかもしれません。
今は出来るだけ1つ1つの記憶をしっかりと留めておきたいと思います。


自分の生活の中で「震災」を強く実感をしたのは計画停電でしょうか。
何もかも奪われた被災地での苦しい生活に比べれば蚊に刺された程度のことだと思いますが
今から思えば 街中から全ての電気が消えたあの時間は
復興を願うために僕らに与えられた祈りの時間のように感じられます。


計画停電。
電車も止まり身動きが取れなくなる。
街灯も信号機も消えた街はまさに闇。
女性にとっては帰り道はとても恐怖だったと思う。
駅には人が溢れかえり、ゆっくりと走り去る車のヘッドライトがとにかくまぶしく、
見上げた空に浮かぶ星がこんなにも明るかったことを気づかされた出来事だった。

1日に2回の計画停電は生活や活動に大きく影響した。
家にいてもは部屋は真っ暗で当然テレビもつかない。

コンビニもデパートもお店は全て閉店になる。
当然、デパートのように多くの従業員によって成り立っているお店は
停電の時間だけ閉店と言うわけにはいかず、
おのずと早めに店を閉め、停電終了後にも店が開くことはない。
この生活が2ヶ月も続けば小さな個人商店などは簡単に潰れるのではないか、
東京で実施しないことについて色々な憶測が飛び交ったが、
朝方の1時間だけでも実施すれば近県の負担がかなり減るのではないか、と強く感じた。


私が住む神奈川県ではこのような生活が確か1ヶ月ほど続いたわけですが
「もう少し工夫出来るのではないか」「本当にこのやり方しかないのか」と
東電に対する不信感が湧き始めたのもこの頃からである。


震災から日が経つにつれ 東電の対応のずさんさが明らかになりただ呆れるばかり。
地震、津波、そして遂には原発メトロダウンに発展するわけだが
被災地の苦しみを思う感情とは別に
東電幹部に対して冷静ではいられないほどの感情が自分の内側を掻きまわし
難癖の1つもつけたくなっていたのも事実で
怒りにも似た感情が芽生えていたのも正直なところだ。

計画停電によって節電意識を更に強めたことは良かったと感じている。
本来、復興が進まない被災地を思えば、計画停電に協力することくらいは当たり前のことなのだ。


 ~~~愛を灯すんだ~~~

震災から3~4日後、
テレビである男性のインタビューを見た。
土手に座って遠くを見ながら「妻を助けられなかった。手を離してしまった」と応えていた。
感情的になっているわけでもなく
ただ遠くを見ながら、全てを諦めきったようなその表情にとても胸を打たれた。

「この悲しみを受けていたのは本当は僕だったかもしれない」と思えた。
それを伝えなければと思った。

すごい勢いで詞を書いた。
頭の中では曲が追いかけてくるように鳴っていた。
速いテンポの曲だった。
なかなかない体験だが 曲と詞の同時進行という作り方はよくあるが、
言葉を書いた1秒後に曲が勝手についてくるというような感覚で
こんなことは初めてかもしれない。


こうして出来た「愛を灯すんだ」の詞を いいくぼさおりにメールで渡した。
するとすぐに「曲がつきました」と返事がきた。
本当は曲は別についていたのだが
メールに添付されていたデモ音源を聴くと
優しく、重く、まるで心のざわつきを鎮めるような、
とても心に響く曲だった。

翌日スタジオで撮影をした。
あのインタビューをうけていた男性に届けたいと思いがとても強かった。
Youtubeにアップしたことろで被災地では満足にパソコンを見ることも出来ないだろうけど、
とにかく届けたいという想いが強かった。


 「愛を灯すんだ」

  波がさらったのは 大切な人
  その手を離してしまったと うつむく人がいた
  泣いちゃダメだと 今は誰も言わない

  みんなの代わりに 背負ってる
  世界の代わりに 傷ついている

  だから今 繋ぐんだ 心に種を植えるんだ
  怖いのは僕も同じだ 暗闇に愛を灯すんだ


  神様がわからない こんな悲しみ
  今まで見たことがないと 震える人がいる
  そばにいたいと きっとみんな思ってる

  僕らは何も背負えないけど
  心はいつも 共にあろう

  荒れ果てたこの街に 小さな産声 響くんだ
  願いは誰もが同じだ 笑顔は必ず戻るんだ
  だから今 繋ぐんだ 心に花を咲かすんだ
  怖いのは僕も同じだ 暗闇に愛を灯すんだ
  希望の産声 灯すんだ


ツアーで各地に行くと「街って明るいなあ」と感じることがある。
西の街には震災前の東京の明るさがある。
長浜のようなひっそりとした街でもとても明るく感じる。

震災前は無駄に明るかった。
コンビニも駅も夜道も 震災前はもっと明るかった。
不必要な灯りは消え、今はこの明るさで十分だと感じている。


もっと灯さなければいけない場所があるはずだし
僕らが本当に灯さなければいけない灯りがあるはずだ。


http://youtu.be/DUiJ94Z2FLs

2012年3月 3日 (土)

38度5分

久々のブログ更新。

僕はアメーバブログにも登録しています。これはniftyのココログですが 
アメブロはココログ以上に更新していませんがよくログインはしています。
知り合いの多くの方々がアメブロを使ってるので更新情報などをチェックするのに便利なんですよね。

アメブロには 「部屋」とか「庭」とか とてもよく出来たおまけがついてますよね。
やり始めたら止まらないピグがありますよね。
「庭」に足を踏み入れると、与えられたクエストを何故か達成したくなるもので、
そんなアメピグに少々疲れ始めた今日この頃。

無性にココログが懐かしくなりまして、久々にログインすると
なんとアメピグのように庭と部屋が用意されているではありませんか!
ココログ、いつの間に・・・。半年前はなかったはず!
これには手をつけるのはやめておこう。

*** *** ***

きっと2/29の大雪のせいだろう。
水のように透明な鼻水がポタポタと止まらなかった。
風邪ウィルス(?)が潜伏してたのだろうか。

翌日3/1、相変わらず鼻水は止まらない。
熱はなかったので病院にも行かなかった。
だがその日の夜、急激に体温が上がった。

3/1夜中、僕は38.5の熱にうなされた。
関節の節々が痛くて寝付けなかった。
半端な痛みではない。痛すぎてもがいていた。
「整体の先生、今すぐストレッチを!」とずっと思いながら体を七転八倒させていた。


38度を超す熱など僕の記憶では22才の風疹以来だ。
あまりの高熱に「インフルエンザか?」と思い、昼間 病院に行かなかったことを後悔した。
映画 『アップサイド・ダウン:クリエイションレコーズ・ストーリー』を見逃したことくらい後悔した。


「何とかしなければ・・・気合いで治してやる!」と悪魔のような高熱と一晩中闘い続けたわけだが
兎にも角にも関節の痛みが激しく、いつしか気絶するように眠りに落ちていた。


3/2 朝、目が覚めると気分はとても良くなっていた。
関節の痛みは薄らと消え、熱は36.5に下がっていた。
まるでラベンダー畑でスキップしているかのような爽快さだ。
それほど痛みが激しかったのだ。

薬も飲まず、一夜にして自力で2度下げた!
思わず「勝った」とつぶやいた。

とは言え、若干の鼻水と頭痛は残っていたので
念のために病院へ行った。
あの痛みを再び味わうくらいなら薬で完治しておきたい。

医者の薦めもあってインフルエンザの検査も受けた。
「ただの風邪ですね」と診断された。

そりゃそうだろう、一晩で38.5から36.5に下がっておきながら
「インフルエンザです!」ってこともないだろう。


38.5は悪魔だ。
意識は朦朧、考えることなど出来ない。

39度など想像もしたくない。

2011年9月19日 (月)

いいくぼさおり ミュージックDNAトーキョー2011

9/18 ミュージックDNAトーキョー2011
無事に終了しました!

このイベントは去年に引き続き、フューチャーアマデウスで運営している「music♪cc」として企画協力をしています。

いいくぼさおりは昼の部の13:30からメインステージに出演。
今回は 久しぶりのサポートメンバーありでの演奏です。

パーカッション系のサポートは何度かありますが
今回は初ドラムです!
ベースを加えての ピアノトリオでの演奏。

ドラム 佐々木しげそさん、ベース 神保伸太郎さんは
2ndアルバムのレコーディングにも参加していただいていて
凄腕のミュージシャンです。

今回のリハーサルはレコーディング時に1回だけ行いました。
レコーディングで演奏している曲なので
1時間程度のリハーサル時間でしたが とてもスムーズに決まりました。
さすがの方々です。


ちなみに当日はリハーサルが出来ない!
出演者多数の為、演奏前に2~3分だけリハーサルをします。
この2~3分を利用してモニターチェックをします。
演奏者の足元にスピーカーがありまして、それをモニターと呼んでいます。
そのバランスを取るわけです。
「声をもう少し大きく、ピアノをもう少し下げて、ドラムをもう少しあげて・・・」などなど。
良い演奏になるかならないかは
このモニターバランスが全てと言って過言ではありません。

EASTのような大きな会場になると
皆さんが聞くメインスピーカーの音を作るPAエンジニアさんとは別に
モニター専用のPAさんがステージの袖にいらっしゃいまして
中音 (※ステージ内の音)を細かく作っているんです。

リハーサルに時間があればゆっくりと確認も出来るわけですが
2~3分だと PAさんの腕を信頼しての まさに勘勝負、みたいな感じでしょう。


舞台監督さんやライブスタッフの皆さん、
去年のいいくぼさおりのことをよく覚えてくれていたようで
「グルグルマイク」の話で盛り上がりながらセッティング(笑)
重りもバッチリ用意されておりました!

大体のセッティングが終わり、私はステージをあとにして
ビデオをどこにセットするか、三脚を持って場内をうろうろ。
PA横に机をセットしてその上に三脚を立てました。
完璧です。

そんなこんなでいよいよ演奏開始。


1. 最後に笑おう (バンド)
2. ベランダでボー (弾き語り)
3. 叫び (バンド)
4. アイガクライネ (バンド)
5. 歯車 (弾き語り)

2曲目でまさかのビデオのメモリー切れ!
SDカードが満タンになってしまったらしく、映像が撮れなくなってしまいました。
急遽、内蔵メモリーに切り替えて、2曲目の途中から撮影再開。
痛恨のミス!


「ベランダでボー」
コール&レスポンス、盛り上がりました。
初聴きらしき方々はコミカルな歌詞に終始笑顔。


「アイガクライネ」
ピアノ早弾きでグイグイと押しまくり、盛り上がりも最高潮。
これには鳥肌が立ちました。

きっちり30分の演奏。
MCではちょっと涙声になってましたね。

「初バンド演奏」としてはなかなか良かったのではないでしょうか。
いいくぼさおりも楽しかったようです。

何度かやればグルーブ感ももっと出てくるでしょうし、
今後も是非バンドで演奏したいと思った次第です。


物販コーナーにも多くの方々に足を運んでいただきました。

いいくぼさおりをリスペクトしていただいているアーティストさんからも
いつも応援してくれている皆さん、
いいくぼさおりを初めて見ていただいた方から好印象の感想をいただけたり
たくさん声をかけていただきました。
本当にありがとうございました。


いやらしい話ですが用意していたCDやDVDが売り切れ寸前で、まさかの40枚超え。
演奏後からイベント終演後まで売れ続けまして、
皆さんの感想を聞くたびに
「伝わった!」と確信を持てました。
女子の方々の購入者も目立ち、

やはりこういう大きなイベントならではの伝え方というか
ライブというのは本当に面白いものだなあと改めて感じました。


「軽い気持ちでO-EASTに出演してはいけない」
というのは、このイベントの中心人物である斉藤さんの言葉です。
おそらく、上を目指しているアーティストも
音楽関係者は みんながそう思っていると思います。


「渋谷O-EAST」や「赤坂ブリッツ」や「渋谷AX」というのは
言ってみればライブハウスの頂点でして
そこを目指して活動しているアーティストは非常に多いと思います。

そのステージで演奏を出来るチャンスが来た時に
何を出すのか、何を出せるのか といことが大事になってくると思うんです。
逆にいえば 何も出せなかったら
今までの足跡の付け方にちょっと問題があるのかもしれません。


イベントの途中、近くのカフェで1時間ほど休憩タイム。
よっぽど喉が渇いていたのか いいくぼさおり、ビールを飲んでました。
私も飲みましたが(笑)
非常に満足感のある表情を浮かべてました。
バンドでの演奏が楽しかったようで、
歌にも手ごたえを感じたようです。


鶴、アーバンギャルドのステージも見れたし
僕自身もイベントを楽しませてもらいました。

ありがとうございました!

2011年7月23日 (土)

始まりは彼らだった。

Xの初代ベーシスト TAIJIが亡くなった。
なでしこJAPANの優勝で賑わうワイドショーの片隅で知った。

3度目にTAIJIと会った日のことが思いだされた。


Xとの出会いは偶然だ。
その頃の僕はCBSソニー(現ソニーミュージック)の新人発掘担当者として働いていた。

「いかにもソニーらしくないアーティスト」
「本気のバンド」を探していた。

彼らはそれにかなうバンドということだけではなく、
とにかく凄かった。

プロデュース能力は下手なディレクターよりも優れていたし
信じた夢に突き進む覚悟には感動さえあった。
彼らは 音楽シーンの歴史を作り、やがてソニーの看板になるだろうと 出会った日に確信した。

その後の僕は
彼らがどんなに凄いバンドなのか
どんなに可能性を秘めているのか、
顔を真っ赤にしながらも会議室で力説したものだが
何の実績もない23歳の私の言葉など
説得力もなく、日々は悶々と過ぎていった。

何としてでもソニーからデビューさせたかった。
ソニーの制作陣を目覚めさせたかった、と若さに任せた熱い想いだけで 彼らに迫った。
3度目にTAIJIと会った日のことが思いだされた。
ただそれだけの為に1年間動いた頃の話だ。
23歳の頃だ。

YOSHIKIを中心とする彼らに僕が一生懸命に説明をする。
HIDEがひとり言のように小さな声でつぶやく。
その聞き取れない言葉をTAIJIがわかりやすく僕に説明をしてくれた。
その関係性がとても魅力的に映った。

何故だろう。そのシーンを今でも鮮明に覚えている。
HIDEとTAIJI。

「青春」という言葉は歌詞を書く者としてはやすやすと使いたくない言葉ではあるが
Xは誰が何と言おうと僕の青春だったのかもしれない。
僕の音楽業界人生はXが始まりだ。
いや、彼らとの出会いによって、僕はプロフェッショナルになっていた。

成功には傷がつきものだ。
たやすく手には入らない。
覚悟を持って、カッコよく貫く精神力がなければとてもやっていける世界ではないし
音楽で成功など出来はしない。
1つ1つを簡単に考えてはだめなんだ。


その後の彼らは誰もが知っている通りのレジェンドだ。
Xのことをあまり語らないようにしている僕だが
今回の知らせは悲しすぎた。


HIDEの時もそうだ。
僕は偶然にも 悲しい知らせを受ける1週間ほど前に偶然にも数年ぶりの再会をしていた。
ソロとして大ヒットしていた頃だった。
久しぶりの再会に彼はとても笑顔で、
僕が担当していたアーティストが一緒だったので紹介した。
とてもさわやかに挨拶を交わしてくれた。


25年前に彼らに声をかけて良かったのだろうか。
そんなことをどうしても思ってしまう。


彼らに出会ってなければ 僕は今のように音楽の仕事をしていなかったと思う。
Xは今の僕の始まりなんです。
だからこれ以上、悲しいニュースは聞きたくない。

ご冥福をお祈りします。

2011年7月 4日 (月)

カフェでアンプラグド 主催します!

久々のフューチャーアマデウス(以下FA)の主催ライブが決定しました。
アンプラグド系のイベントです。

今回のイベントタイトルは「Cafe de unplugged」

Cafe_unpluggedb

「カフェでアンプラグド」と発音して下さい(笑)
フランス語ではありません。

“ううじん”さんの出演が決定しました!

↓ううじんさんの最近のCMソング動画です。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=CQDW10jhUJ0


彼女の歌は曲も詞も全て素晴らしいのですが 
やはりあの歌声がスッと耳に入ってくるだけでその響きだけで
大切な何かを感じさせてくれます。

もう1曲、聴いて下さい。

 

笑顔には言葉がなくても伝わるように、
多くを語らずとも伝わる歌声。天才の歌声です。

ううじんさんはある事情で1年間も活動を休止なさってたのですが
7月からいよいよ再開することになりました。
HPで発表されてたので、すぐに出演交渉をしたところ
出演を快諾していただけました。


今回は女性アーティスト6組出演のお祭り的なイベントですが
聴き応え十分なメンバーです。


倉沢桃子さんも出演。
彼女もまた素晴らしい声の持ち主です。
前からとても気になってたアーティストです。

そんな倉沢さんは子役としてドラマにもたくさん出演してるそうなんです。
私、認識不足でした!最近知りました。
そう言われてみれば、役者としての倉沢さんもテレビで見たことがあるわけで
金八先生 とか おはガールとか

しかし凄い芸歴です。
女優からアーティストに転身した経緯とか
機会があれば聞いてみたい気もする。。。


■テレビドラマ
火曜サスペンス劇場 深夜高速バス(1995年、日本テレビ) - 西影夏希 役
あぐり(1997年、NHK) - 川村五喜 役
ママだって夏休み(1997年、NHK) - 水原早苗 役
NHK正月時代劇 上杉鷹山(1998年、NHK) - 幸姫 役
風になりたい(1998年、TBS) - 春日千里 役
先生知らないの?(1998年、TBS) - 清原葵 役
PU-PU-PU-(1998年、TBS) - 小峰あゆみ 役
学校の怪談G「食鬼」(1998年、関西テレビ)
熱血恋愛道 Case6(1999年、日本テレビ)
3年B組金八先生(TBS) - 米田真規子 役
第5シリーズ(1999年-2000年)
スペシャル10「お前死んだらオレ泣くぞ・3B1年ぶり大集合」(2001年)
第6シリーズ(2001年)
3年B組金八先生ファイナル~「最後の贈る言葉」(2011年)
僕んちのロングバケーション(2000年、NHK)
教習所物語(2000年、TBS) - 阿部マリア 役
弁護士高見沢響子4(2007年、TBS) - 名村麻美(少女時代) 役
ロング・ラブレター~漂流教室~(2002年、フジテレビ) - 大月雪乃 役
逮捕しちゃうぞ 第4話(2002年、テレビ朝日) - 森村遥 役
渡る世間は鬼ばかり 第6シリーズ~(2002年~、TBS) - 金田恵理 役
白い影 その物語のはじまりと命の記憶(2003年、TBS) - 大沢真琴 役
えなりかずきの少年探偵・事件でござる2(2003年、フジテレビ) - 中山章子 役
京都華道家元殺人事件(2005年、TBS) - 華形朋美 役
白夜行(2006年、TBS) - 藤村都子 役

■バラエティ番組
天才てれびくん(1993年、NHK教育) - ドレミファキッズ
おはスタ(1998年、テレビ東京) - おはガール

■映画
DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年、大映、東映ビデオ) - 城島ミナ 役
CM [編集]
ミツカン 味ぽん
ダイエー
サントリー 南アルプス天然水
NTTグループ広告 気になるあの人編

■舞台
アルゴミュージカル Sing for You, Sing for Me.(1995年) - タム 役
アルゴミュージカル 招待状は101才(1996年) - サトヨ 役
Jimmy slyde Keep On Dancing(1996年)
Sweet&Sweet(1996年、1997年)
Pierre 大人たちへの贈り物(1997年)
大人たちへの贈り物2 覚醒(1998年)
ココ・スマイル2(2000年) - マコト 役
3年B組金八先生 夏休みの宿題(2003年、2005年) - 北沢真琴 役
母に捧げるバラード(2004年) - スミレ 役
母に捧げるラストバラード(2006年) - モモ 役


wikipedia参照。
私の日記に芸歴を記載するのはご本人が嫌がるかもしれませんが
立派なものです。


そして ヒグチアイちゃん、井上侑さんも久しぶり。
この2人は正反対の音楽性ですね。


そして初共演の高野千恵さん。
ポップな歌姫です。


アンプラグド形式のライブなので
耳に優しいライブになります。

会場も素敵なカフェです。(実はまだ行ったことがない!)
かなり広いカフェです。80席もあるらしい。
土日はライブをやってるお店なので PAもしっかりしてます。
ライブハウス感覚でいらして下さい。

美味しいドリンクとフードを楽しんでいただくために
入場料は¥1500とお安く設定しました!

このメンバーで¥1500は価格破壊です。
だから是非遊びにいらして下さい。
是非というより絶対にいらして下さい!

久しぶりの主催イベントなので絶対に満席にしたいと意気込んでます!


 ・イベントWEBはこちら
  http://homepage3.nifty.com/futureamadeus/unplugged-cafe-2011-8-21.html

 ・ご予約はこちら
  http://happymail.matrix.jp/happy/form/32937/form.cgi

★8.21(日) 「Cafe de unplugged」
 会場 : カフェ・アンデパンダン銀座 
 OPEN 15:00 START 16:00
 前売¥1500 ※別途 1drink+1food 制
 出演  ううじん/いいくぼさおり/倉沢桃子/井上侑/ヒグチアイ/高野千恵

 80席限定です!お早めに。


Cafe_unpluggedb

********
追加情報
********
9/18(日)渋谷O-EAST
「ミュージックDNAトーキョー」 いいくぼさおり

もお忘れなく!

(メインステージに出演。今年は約25~30分演奏しますよ!)


http://futureamadeus.com/

2011年6月 6日 (月)

いいくぼさおり「PIANOガールが歌いたが~るTOUR2011 初夏味」 無事終了しました!

いいくぼさおり 「PIANOガールが歌いたが~るTOUR2011 初夏味」
無事終了しました!

会場に足を運んで下さった皆様、
ライブを支えて下さった皆様
そして応援して下さった皆様
本当にありがとうございました!


各地でたくさんの方と触れ合うことが出来ました。
不規則になりがちなツアーですが とにかく3食きっちり食べました!

ファイナル2DAYSでは後半ちょっと苦しそうな場面も(汗)
喉の問題というよりも、体力の問題のようです。
疲れが溜まってるのは当然なわけですが

いいくぼさおりのライブスタイルは
体中でピアノを弾く曲も多く、それだけでもかなりのエネルギーを使っておりまして
アップテンポの楽曲や新しい曲などは 激しさが増してきていることもあって
更に良い歌を届けるためにもやはり体力が大事になってくるわけです。
本人はその辺りも意識も高く、普段から走ったり体操したりしてるのですが
ツアーで連日歌っても大丈夫なくらい今まで以上に走り込みをするようです!

MCではよくしゃべっていたのが印象的。
特にファイナルは楽しそうにしゃべってましたね。

考えてみれば 去年は音楽で悩み苦しんでいたので
何かが吹っ切れた様子。
いいくぼさおりの今後に期待が高まるツアーでした。

Iikuboosaka

期間  4/23~6/5
公演数 全20ヶ所 30ステージ

【フリーライブ編】

 4/23(土) 町田ターミナルプラザ (2ステージ)
 4/29(金) ららガーデン春日部 (2ステージ)
 4/30(土) 王子サンスクエア (2ステージ)
 5/ 1 (日) 新百合ヶ丘エルミロード (2ステージ)
 5/ 3 (火) アリオ西新井 (2ステージ)
 5/ 7 (土) 三井アウトレットパーク幕張 (雨天のため中止) 
 5/ 8 (日) 三井アウトレット横浜ベイサイド (3ステージ)

【西日本編】 ※フリーライブを3ヶ所含む

 5/14(土)滋賀・長浜 「浅井民俗資料館 七りん館コンサート」 ワンマンライブ
 5/14(土)滋賀・長浜 「川崎や」 ワンマンライブ

 5/20(金)高知Fancy Labo Ring
 5/21(土)愛媛 エミフルMASAKI  (2ステージ)
 5/22(日)愛媛 松山三越イベント  (2ステージ)
 5/22(日)愛媛 松山 コミュニティスタジオD7 ワンマンライブ
 5/24(火) 広島4.14  「月に吠えるvol.35」
 5/24(火) 広島FM 生ゲスト出演
 5/25(水) 岡山デスぺラード
 5/26(木) 大阪ソープオペラ
 5/27(金) 京都シルバーウイングス
 5/28(土) アリオ八尾  (2ステージ)
 5/29(日) 大阪CLUB JUNGLE

 6/ 2 (木)恵比寿switch ワンマン 「ツアーファイナル2DAYS」
 6/ 5 (日)天窓comfort ワンマン 「ツアーファイナル2DAYS」


 ツアー写メ日記 http://twitpic.com/photos/fakoh


★6/ 2 (木)恵比寿switch ワンマン

1  強がる気持ち<会いたい気持ち
2  ベランダでボー
3  愛を灯すんだ
4  光
5  パノラマ
6  女子力
7  風が変わる
8  告白
9  Love Song
10 テトリス
11 眠れぬ夜のシンフォニー
12 アイガクライネ
13 叫び
14 ケセラセラ
15 最後に笑おう
16 CHU
17 向日葵

アンコール
18 歯車
19 ぴあの


★6/ 5 (日)天窓comfort ワンマン

1  感情のネジを巻こう
2  ベランダでボー
3  風が変わる
4  うさぎ
5  友達 (マリエ 共作曲)
6  夢見る少女でかまわない (吉村かおり 共作曲) 
7  女子力
8  愛を灯すんだ
9  ぴあの
10 強がる気持ち<会いたい気持ち
11 眠れぬ夜のシンフォニー
12 ケセラセラ
13 CHU
14 アイガクライネ
15 叫び
16 歯車

アンコール
17 最後に笑おう
18 向日葵


お疲れさまでした!
そして皆さん、ありがとうございました!

Iikuboosaka2


2011年5月23日 (月)

ツアー 写メ日記

いいくぼさおりツアー写メ日記(by 保P)。ツアーの様子です。

http://twitpic.com/photos/fakoh

2011年5月21日 (土)

5/20 高知Fancy Labo Ring

いいくぼさおり Pianoガ~ルが歌いたが~るTOUR2011初夏味」西日本編 はじまる!

5/20 高知.Fancy Labo Ring。
ここはもう3回目だ。
徳満さん、アルペジオ楽器の皆さんにすっかりお世話になりっぱなしです。

彼女自身がブログでもツアーの目標を書いているが
既に達成できたのではないかと思うほど、今日のライブは良かった気がする。

最後の曲に選ばれたのは久々のあの曲。
暑い日が続き夏も近く、おそらく各地で歌うと思います。
そっか、ツアーが終わればライブがないし7月も1本?あの曲を今から歌わないと夏が過ぎてしまう。

ライブ後の夜ごはんは やはりカツオ。
高知のカツオは塩に限りますね。
わさびとニンニクで食べるんですよ。激うまです。
東京では生姜とたまねぎ、ポン酢ですよね。

高知の夜は飲んだくれが溢れてます。
「賑やかに飲む」という土地柄に似合ってますね。
これまた東京ではみかけない光景です。
龍馬もこうだったんだろうなあ。

そういえば 去年、結婚式に参加させていただきましたが
披露宴も派手で200人規模。
東京でその規模は芸能人とか、
普通は50~100人でしょ?
高知では普通みたいで、かなり驚きました。
参列者の飲みっぷりは凄かった!

明日は松山です!

2011年4月 5日 (火)

4/3(日)いいくぼさおり 春のワンマン2DAYS  最終日

4/3(日) 春のワンマン2DAYS 最終日 
@高田馬場天窓comfort

天窓comfortのメインスピーカーが変わってました。
会場の隅々まで行き渡るスピーカー。
すっきりクリアな音をしてましたね。

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実は4/1(金)の春のワンマン
恵比寿swithでも異変が!

なんと前日3/31にピアノの弦をたたくハンマーを変えたそうです。
http://blog.livedoor.jp/tenmado/archives/65633668.html

音がポン♪と鳴る感じでしたね。
いわば4/1の「春のワンマン」は “ハンマー叩き始め”
いいくぼさおり、ハンマー叩きまくらせていただきました(笑)

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この日はU-STREAMの生配信を行ないました。

今回の震災の影響でご予約をいただきながら会場に足を運べなかったもいらっしゃいます。
楽しみにしてくれていた皆さんにも見ていただこうと配信を行いました。

ライブは18:30スタートですが ライブ後半19:30~20:30を生配信しました。
Dream Musicのあだっちの協力により
U-STREAMの配信としてはとても良い音でお届け出来たと思います。
カメラも3カメ。
http://www.ustream.tv/discovery/live/all?q=FUTUREAMADEUS


リハーサルは順調。
comfortのPA ソエちゃんとはもう長い付き合いです。
イキもあってるので音もすっきりと決まりました。

笑い声も飛び交いながらもリラックスした雰囲気でリハーサルは進みました。
本人も落ち着いているようです。


18:00 いよいよ開場。番号順の入場です。
お客さんも協力的に非常にスムーズな入場でした。
70人のお客さんが15分で「あっさりと入場」という感じでしたね。
これはなかなかできる芸当ではないと自負しております!
いいくぼファンの皆さん、さすがです!


18:30 いよいよスタート!
の予定でしたが トイレが渋滞でして・・・。
急遽2Fのトイレも開放していただき、とりあえずトイレ待ちで
7~8分遅れてスタートしました。


ライブ開始。

前半は 割と新しめの曲やあまり演奏しない曲を並べました。

特筆すべきは

「ベランダでボー」
早口言葉のコール&レスポンス。
かえるぴょこぴょこ。本人が一番言えてない!
盛り上がりました。


「女子力」
ひそかに私も押してる曲です。
2回目の演奏でしたが安心して聴けました。


「今度の土曜日」
これも2~3回目の演奏です。
切ない・・・。


「光の花 青い春」
矢野絢子さんとの共作曲です。
初披露とは思えないほど形になってました。
今後もちょくちょくやっていきたい曲ですが
春の曲だから、5月くらいまでがチャンスでしょうか。


「歯車」
まさかのやり直し!
Aメロで止まってしまいました。
やり直すパターンはかなり珍しいですね。
「なんでやり直したの?そのままいっても良かったのに」と尋ねると
とにかくきちんと演奏したかった、とのことでした。
歯車はなかなか難航していますが
確実に良くなってるのはわかります。


「アンコール 叫び」
大合唱でした。
ある意味、それだけで感動です。


2DAYS 無事に終了しました。
募金の協力もありがとうございました。
震災の影響も含めて、悩むことが多かった公演でしたが
開催して本当に良かったと思います。
温かい2DAYSになったと思います。

ありがとうございました。


■4/3 セットリスト

1 さくら
2 ベランダでボー
3 女子力
4 今度の土曜日
5 光の花 青い春(最新曲)
6 理由
7 糸 (NEW カバー)
8 砂場
9 ドミノワルツ
10 風が変わる
11 CHU
12 ケセラセラ
13 アイガクライネ
14 歯車
15 最後に笑おう
16 愛を灯すんだ
17 ぴあの
EC 叫び

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